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Windows Defenderの設定ガイド — ウイルス対策・ファイアウォール・保護強化

Windows Defenderの設定ガイド — ウイルス対策・ファイアウォール・保護強化

Windows 11には「Windowsセキュリティ」というセキュリティアプリが標準搭載されています。中身はMicrosoft Defenderと呼ばれるウイルス対策・ファイアウォール機能で、追加のソフトを入れなくても基本的な防御は揃っています。

ただし初期設定のままで十分か、どこを見直せば安全性が上がるかは分かりにくいところです。この記事ではWindowsセキュリティの画面構成と、実際に確認・設定しておきたい項目を順に説明します。

Windowsセキュリティを開く

スタートメニューで「セキュリティ」または「Windows セキュリティ」と検索すると、アプリが起動します。左側のメニューには次の項目が並びます。

  • ウイルスと脅威の防止
  • アカウントの保護
  • ファイアウォールとネットワーク保護
  • アプリとブラウザーコントロール(SmartScreen関連)
  • デバイスのセキュリティ
  • デバイスパフォーマンスと正常性
  • ファミリーオプション

このうち日常的に見直す価値が高いのは「ウイルスと脅威の防止」「ファイアウォールとネットワーク保護」「アプリとブラウザーコントロール」の3つです。

ウイルスと脅威の防止

画面の構成

この画面は「現在の脅威」「ウイルス&脅威の防止の設定」「更新プログラム」「ランサムウェア防止」の4つのセクションに分かれています。

「現在の脅威」には直近のスキャン結果と、最後にスキャンした日時・対象ファイル数が表示されます。定期的にこの画面をのぞいて、スキャンが実行されているか確認する習慣をつけておくと安心です。

スキャンの種類

「スキャンのオプション」からは4種類のスキャンを選べます。

  • クイックスキャン: マルウェアが起動時に使う場所(レジストリキーや既知の起動フォルダーなど)を優先的に確認する。数分で終わる
  • フルスキャン: ドライブ上のすべてのファイルと実行中のプログラムを確認する。デバイスによっては1時間以上かかる
  • カスタムスキャン: 指定したファイル・フォルダーのみを対象にする
  • Microsoft Defenderオフラインスキャン: Windowsを起動した状態では検出・駆除しにくい種類のマルウェアを対象に、再起動してWindowsの外側からスキャンする。15分程度かかる

普段はクイックスキャンで十分ですが、動作が重い・見慣れない挙動があるなど不審な点があるときはフルスキャンやオフラインスキャンを試す価値があります。

リアルタイム保護

「ウイルス&脅威の防止の設定」内にある「リアルタイム保護」のスイッチで、常時監視のオン・オフを切り替えられます。

一時的に何かの作業のためオフにしたい場面もありますが、しばらくすると自動的にオンへ戻る仕様になっています。長時間オフのままにする用途には向いていないので、常時オンを基本にしてください。

除外設定

特定のファイル・フォルダーをスキャン対象から外したいときは、「ウイルス&脅威の防止の設定」→「設定の管理」→「除外の追加または削除」から設定します。除外できる対象は次の4種類です。

  • ファイル
  • フォルダー
  • ファイルの種類(拡張子)
  • プロセス

開発者が特定のビルド用フォルダーやnode_modulesなどを除外してスキャンを軽くする、といった使い方が典型例です。ただし除外した範囲はウイルス対策のチェックが働かなくなるため、信頼できる場所・プロセスに限定してください。むやみに広い範囲を除外すると、その分だけ保護の穴になります。

ファイアウォールとネットワーク保護

「ファイアウォールとネットワーク保護」の画面では、接続しているネットワークの種類(ドメインネットワーク・プライベートネットワーク・パブリックネットワーク)ごとにファイアウォールのオン・オフ状態が表示されます。

外出先のWi-Fiなど「パブリックネットワーク」に接続しているときは、特にファイアウォールをオンのままにしておくことが重要です。オフにすると外部からの不要な通信を遮断できなくなります。

特定のアプリの通信を許可したい場合は、「ファイアウォールによってアプリが許可されるようにする」からアプリを個別に許可・ブロックできます。より詳細なルール(ポート番号や送信規則など)を設定したい場合は、スタートメニューで「wf.msc」と入力して開く「セキュリティが強化されたWindows Defenderファイアウォール」を使います。こちらは上級者向けの画面です。

アプリとブラウザーコントロール(SmartScreen)

「アプリとブラウザーコントロール」では、Microsoft Defender SmartScreenの設定をまとめて確認できます。「評価ベースの保護の設定」内に次の項目があります。

  • アプリとファイルの確認: 未知のアプリやファイルを実行する前に評価し、危険性が高いものを警告する
  • Microsoft Edge のSmartScreen: 詐欺サイトやフィッシングサイトへのアクセスをEdge上でブロックする
  • 望ましくない可能性のあるアプリのブロック: 広告表示や動作の重さにつながるような、悪意はないが評価の低いアプリをブロックする

いずれも既定でオンになっていますが、意図せずオフになっていないか一度確認しておくと安心です。特に「望ましくない可能性のあるアプリのブロック」はダウンロード・実行の両方に個別スイッチがあるので、両方ともオンになっているか見ておいてください。

Windowsセキュリティのステータス確認

各項目のアイコンには緑・黄・赤のいずれかの色が付きます。

  • : 問題なし
  • : 注意が必要(一部の保護がオフ、更新プログラムが古いなど)
  • : 対応が必要(保護が無効、脅威を検出済みなど)

黄色や赤のアイコンが出ている項目は、クリックすると原因と対処法が表示されます。放置せずその場で確認する習慣をつけておくと、トラブルの早期発見につながります。

よくあるつまずき

誤検知(正常なファイルが脅威として検出される)

開発ツールや自作スクリプトが誤って検出されることがあります。ファイルの出所に確信が持てる場合のみ、前述の除外設定で対象から外してください。出所が不明なファイルは除外せず、そのまま隔離・削除の指示に従うのが安全です。

更新プログラムの確認が古いまま

セキュリティインテリジェンス更新プログラム(検出パターンの定義ファイル)は自動更新されますが、長期間パソコンをスリープ・シャットダウンしたままにしていると更新が滞ることがあります。「ウイルスと脅威の防止」の「更新プログラム」セクションから、手動で「更新プログラムのチェック」を実行できます。

リアルタイム保護がすぐ元に戻る

前述の通り、一時停止しても自動的に再開する仕様です。恒常的に無効化する設定ではないため、常にオンの状態を保つ前提で運用してください。

まとめ

Windowsセキュリティは追加費用なしで、ウイルス対策・ファイアウォール・SmartScreenまで一通りをカバーします。特別なソフトを入れなくても、次の3点を確認しておくだけで基本的な防御は整います。

  • ウイルスと脅威の防止でリアルタイム保護がオンになっているか
  • ファイアウォールとネットワーク保護で、接続中のネットワーク種別のファイアウォールがオンになっているか
  • アプリとブラウザーコントロールでSmartScreenの各項目がオンになっているか

黄色・赤のステータスアイコンが出ていないかを定期的に見る習慣をつけて、トラブルを未然に防いでください。

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